この記事では、経済学とはなんなのか?について解説して行こうと思います。
社会人のかたで、知識を増やしたいけどなかなか勉強する暇がない。なんてかたのためにお伝えできたらと思っております。
主に、アダムスミスから始まる経済学の歴史を外観したのちに、そもそも経済学とは何かについて解説していきます。
その後、ミクロ経済学とマクロ経済学という2つの経済学の違いについて分かりやすく解説します。
経済学の始まり
経済学は、18世紀のスコットランドの道徳哲学の教授だったアダム・スミスから始まりました。「レッセフェール(自由放任主義)」という言葉で有名な人ですね。
その後、アダムスミスが始めた経済学は、後世に引き継がれ様々な経済学者が批判を繰り返しながら現在の形に作り上げました(これを経済思想という)。これらが、時代ごとの経済理論や経済政策の基礎なりました。
彼らは、経済を良くするために経済学について必死で考えたのです。
経済学とは?
経済学の定義とは何か?『スティグリッツ入門経済学』には、
個人、企業、政府、さらに社会にあるその他のさまざまな組織がどのように選択し、そうした選択によって社会の資源がどのように使われるのかを研究する学問である
『スティグリッツ入門経済学』
と書かれています。
ざっくりと説明すると、個人や企業などが、生産・消費・売買を行う際に、お金の動きがどうなっているのかを分析する学問です。
マクロ経済学とミクロ経済学
そして、最後は経済学の分類であるマクロ経済学とミクロ経済学になります。この2つ似たような名前ですが、全く違うものになります。それぞれ簡単に特徴を解説して行きます。
ミクロ経済学
そもそもミクロ経済学とはなんでしょう?一言で言うと資源の効率的な配分について市場のメカニズムを分析する学問です。その際に、名前の通り小さい単位で経済を分析していきます。
ミクロ経済学には
- 個人
- 資源
- 市場
と言う3つの軸からの分析が行われます。
個人
ミクロ経済学の分析対象は個人です。この個人は欲望を最大まで満足させようと行動することを前提とします。
個人には二種類いて、
- 生産者
- 消費者
がいます。彼らは、次にあげる資源を利用して欲望を最大化しようとします。
資源
欲望を満たす手段として財・サービス、つまり商品が中心的な役割を果たします。一方で、商品を生産するために必要な、生産要素(労働・土地・資本)も生産者が欲望を最大化する上で中心的な役割を果たします。
これらをまとめて資源と言います。
しかし、ここで重要なのが個人の欲望が無限である一方で、資源は有限であるということです。これを資源の希少性と言います.
市場
市場において生産者と消費者が出会います。そして、価格という目印を通して商品と貨幣を交換します。
そこで、市場において希少な資源をどのようにしたら、効率的に分配することができるのかを、考えるのがミクロ経済学の目的でもあるのです。
マクロ経済学とは?
マクロ経済学とは、国を単位として経済全体を分析する学問です。つまり、国全体が今どうなっているのかを分析するのです。
そのため、ミクロ経済学のように一つの商品や個人、一企業などは分析の対象になりません。
また、この学問の目的は、完全雇用の状態を実現する事です。完全雇用とは、労働の意思と能力のある者がすべて働いている状態のことです。
ミクロ経済学のように個人で捉えるのではなく、国単位で考えるのがマクロ経済学の特徴です。
- モノ→財市場
- ヒト→労働市場
- カネ→貨幣-債券市場
これらの市場の詳細は後ほど取り扱いますが、とりあえず労働市場はヒトを、財市場はモノを、債券-貨幣市場はカネを取り扱う市場だと理解しておきましょう。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます!
この記事をきっかけで少し経済学について理解を深めたいと思った方は、以下の書籍から初めてみるのがおすすめです!
それは、『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編・マクロ編』です。
こちらはミクロ経済学に関して難しい数式を使うことなくわかりやすく説明してくれています。
これらの本を理解できたら、次に『スティグリッツ入門経済学』を読んでみるのもアリだと思います。ですが、正直、信じられないくらい分厚いので覚悟は必要かもしれません。
しかし、この本を読めば経済学という学問の全体像を知ることができるのでオススメです。