この記事では、
- 平均費用
- 平均可変費用
について解説していきます。
これらの性質の費用を知ることで、生産者の生産活動の中で利益が出るか出ないかの水準、つまり損益分岐点などの理解へとつながります。
総費用・可変費用・固定費用に関する理解と、限界費用や利潤最大化条件の求め方について抑えておく必要があります。あわせてお読みくダサい。
また、そもそもマクロ経済学の全体像について理解できていない方は以下の記事を読んでみてください。
平均費用
総費用を生産量で割ったものを平均費用(AC:Average Cost)といいます。より簡単にいうと1つを生産するのにかかったコストのことを平均費用(AC)と言います。
総費用・総費用関数
その前に総費用について確認しておきましょう。
総費用は可変費用(VC)と固定費用(FC)の合計のことを指します。
総費用(TC)=可変費用(VC)+固定費用(FC)
そして、生産量と総費用の関係性をあらわしたものが総費用関数になります。グラフであらわしたものが総費用曲線です(以下のグラフ参照)。
総費用曲線は逆S字型の総費用曲線が一般的です。
総費用のグラフがなぜこのようになるのかについては以下の記事で解説しているので、まだ理解していない人は合わせてお読みください。
平均費用の求め方
総費用について確認できたところで平均費用の求め方について確認します。
平均費用(AC)の算出方法を数式で表すと以下のようになります。
平均費用(AC)=総費用(TC)/生産量(Y)
=(固定費用(FC)+可変費用(VC))/生産量(Y)
平均費用(AC)をグラフで示すと、グラフ上の点に対して原点から引いた直線の傾きになります。
平均可変費用(AVC)
可変費用(VC)を生産量で割ったものを平均可変費用(AVC:Average Variable Cost)といいます。
可変費用(VC)
そもそも、可変費用(V)とは何かについて確認しておきましょう。
可変費用(V)は、生産量に比例して変化する費用のことをさします。例えば、商品の原価などが該当するでしょう。生産した分だけ原価は大きくなります
平均可変費用の求め方とグラフ
数式で表すと以下のようになります。
平均可変費用(AVC)=可変費用(VC)/生産量(Y)
平均可変費用(AVC)をグラフで示すと、グラフ上の点に対して縦軸切片から引いた直線の傾きになります。
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございます!
この記事をきっかけで少し経済学について理解を深めたいと思った方は、以下の書籍から初めてみるのがおすすめです!
それは、『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編・マクロ編』です。
こちらはミクロ経済学に関して難しい数式を使うことなくわかりやすく説明してくれています。
これらの本を理解できたら、次に『スティグリッツ入門経済学』を読んでみるのもアリだと思います。ですが、正直、信じられないくらい分厚いので覚悟は必要かもしれません。
しかし、この本を読めば経済学という学問の全体像を知ることができるのでオススメです。