資本主義の奴隷とは?

『資本主義の奴隷』のコンセプト

ここ数百年で人々は本当に忙しくなったと思います。現代社会は技術の発展により便利になった反面、やるべきことが増え続けています。GoogleCalendarにはびっしり詰まったスケジュールたち。新幹線に乗ってもひたすらPCで資料を作る日々。

その一方で、江戸時代の人間は3時間も働いていなかったとか。明治時代でも、国家官僚と言われる人たちは午前中オフィスで新聞だけ読んで、あとは家に帰って遊び惚けていたとか。

そう考えると、現在の時間とお金に追われて生きる様は、まさに資本主義の奴隷と言えます。人間社会が成長してみんなを豊かにするはずの資本主義という仕組みに、今や我々は奴隷として飼い慣らされているようにも思えます。

そんな現代社会では、分かりにくい教養なんてものは「意味のないもの」となっています。ひろゆき的な「わかりやすい」人が持て囃され、小難しい哲学者は「役に立たない」人間として扱われている。

そして、スキルやライフハックといった言葉が表すように「役に立つこと」が追い求めらています。

しかし、本当にそれが正しいのでしょうか?「役に立つ」ということは素晴らしいことです。しかし、我々はそれにフォーカスしすぎて、「意味」について考えることを忘れているように思えます。

我々は「なぜ生きているのか?」、「なんのために働いているのか?」そういったことを立ち止まって考える必要があるのではないでしょうか?「目的」や「意味」、「理想」のない人生は空虚です。

そうした時に、「教養」は意味を成すのだと思います。そして、この教養から過去の人間たちが「意味」や「理想」を学ぶことができます。それは、「役に立つこと」ではありません。でも、「意味のあること」と断言することができます。

ただ、その教養を本気で学ぼうとするならば、その途方もなさに「意味」を見出すことができなくなってしまうでしょう。そこで、学びの「入口」として当サイトは役に立つのではないかと思います。

  • 時間がない大人がサクッと教養を身につけることができる
  • イラストとわかりやすい解説で構造的に知識を吸収できる

教養の分かりにくさが忌避される現状は、学術側の怠慢でもあると私は考えています。研究者の限られたコミュニティーの中だけで通じる難しい言葉で話し、コミュニティー外にいる人に対して「伝える」ことを怠ってきたということです。

そこで、弊メディアが、読者様の未来を生きるための一助になることができればと思います。

運営者情報

編集長について

主筆:Yohei Yamaguchi

こんにちは。資本主義の奴隷編集長のYoheiです。私は、早稲田大学を卒業後、大学院で歴史社会学修士を取得。

現在は、小田原の中小企業のサラリーマンとして働いています。歴史学をはじめ哲学や社会学にも興味がありさまざまな書籍を読み漁っていました。

現在は大学生のライターと二人でまったり書き進めています(現在、彼は音信不通になっています)。

編集長Yohei Yamaguchi
TwitterID@capital_slave
運営元資本主義の奴隷 編集部
所属ライター2人
サイトリンクcapitalism-slaves.com

読書会も開催予定

現在、読書会等で一緒に教養について学ぶことができるコミュニティーを立ち上げ中です。また、進展があればTwitter等で告知いたします。