この記事では、効用とそれを考える際に重要になる効用関数、限界効用、そして限界効用低減の法則について解説します。
また、この記事を読むことで、以下のようなメリットがあります。
- 効用関数について理解が深まる
- 限界効用と限界効用逓減の法則を理解できる
もしまだミクロ経済学に関する記事の一覧も併せてお読みください。
効用とは?
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ここでは、消費者の効用について解説していきます。
効用関数
効用とは消費者が財・サービスを購入して得られる満足感のことです。消費者は行動目標は一定の予算制約のもとで最大の効用を達成することにあります。
この効用(U)を財の消費量(x)とのか関係性で表したものが効用関数になります。
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また効用を式で表すと
U=f(x)
となります。
効用曲線が右上がりなのは、消費量が増えるほど効用も増えることを仮定しているからです。こうした仮定を非飽和の仮定といいます。
- 効用とは消費者が財・サービスを購入して得られる満足感
- 効用(U)を財の消費量(x)とのか関係性で表したものが効用関数
- 消費量が増えるほど効用も増えるという非飽和の仮定により右上がり
限界効用とは?
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限界概念
限界概念とは、財やサービスなどの変数を微少量だけ増やしたときの、(その変数に依存する)別の変数の追加1単位あたりの増加分もしくは増加率を表します。
そもそも限界という概念は、限界革命を引き起こした、ワルラスやジェヴォンズ、メンガーによって生み出されました。
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限界効用という考え方は現在のミクロ経済学を生み出す重要な契機でした。限界革命に関する記事はこちらです。併せてお読みください。
限界効用
財の消費量が1単位増加したときに得られる効用の増加分を限界効用(MU)といいます。
効用曲線における接点の傾きが限界効用です。先ほどの効用曲線に傾きを可視化すると以下のようになります。
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限界効用(MU)は、効用関数f(x)を消費量(x)で微分したものになります。
財の消費量が1単位増加したときに得られる効用の増加分を限界効用(MU)
限界効用低減の法則
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効用は、単位数を増やすと限界効用は、下がっていきます。これを限界効用逓減の法則といいます。消費量が増えるほど、確かに効用は増えます。しかし、その増え方はだんだんゆるやかになっていくのです。
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先ほどのラーメンの例だと、一杯目は満足ですが、2杯目3杯目になってくると「もう….いい……」となると思うのです….つまり、得られる効用が少なくなっているのです。
単位数を増やすと限界効用は、下がっていきます。これを限界効用逓減の法則
効用最大の消費量
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効用関数は一つの財の効用(U)と消費量(x)の関係性を表しています。効用が最大となる消費量の表しかたが二つあります。それが
- 一定の予算制約の中における二つの財の消費量の組み合わせ
- 一定の効用の中における二つの財の消費量の組み合わせ
を表すものがあります。
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前者が予算制約線、後者が無差別曲線になります。これらについては別の記事で解説しています。あわせてお読みください。
さいごに
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
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