ここ数年、DEX(分散型取引所)が多くローンチされ、DeFiの環境が徐々に整っている状況です。そんな中で、縁の下の力持ちのごとく暗躍しているDeFiプロトコルがあります。それが0x(ZRX:ゼロエックス)です。
この記事では、そんな縁の下の力持ちのDEXアグリゲータープロトコルの0x(ZRX:ゼロエックス)について解説していきます。
- 0x(ZRX:ゼロエックス)はDEX(分散型取引所)に流動性を提供するプロトコル
- 0x(ZRX:ゼロエックス)取引手数料はほぼ無料で取引速度も高速である
この記事は、経済オタクで仮想通貨にハマっている資本主義の奴隷編集部が解説しています。
0x(ZRX:ゼロエックス)とは?
DeFiプロトコルの0x(ZRX)
そもそも0x(ZRX)は、分散型取引所(DEX)アグリゲータープロトコルを提供するプロジェクトの名称です。
DEXアグリゲータープロトコルとは、各DEXに対して流動性を提供するためのインフラのようなものです。ざっくり言うとDEXを支える縁の下の力持ち的な存在です。0xは以下のような機能を提供しています。
- 0x Mesh
- 0x API
- 0x Instant
- 0x Instant
そもそもDEX(分散型取引所)は、CEX(中央集権型取引所)と比べて流動性が低いと言う問題点がありました。0xは、こうした課題を持ったDEX(分散型取引所)に対して、流動性を提供することを可能にしました。
また、オフチェーン取引やリレイヤーと言う技術を採用することで、DEX(分散型取引所)に対して流動性を提供することに成功しました(下記で解説)。
創業者と運営組織0xDAO
0xは2016年にWill Warren氏とAmir Bandeali氏によって設立されました。
また、運営主体は0xDAOと呼ばれるDAO(自律分散型組織)によって運営されています。0x DAOは0xが発行するZRXと言うガバナンストークンを所持しているユーざーによる投票によって運営方針が決められます。
ZRXトークン
0xはZRXと言うトークンを発行しています。
ZRXトークンは、主に0xの運営主体である0xDAOのガバナンストークンとして機能するトークンです。ZRXトークンは、0xのサービスの開発方針や運営方針についての投票権として機能しています。
通貨名(通貨単位) | 0x/ゼロエックス(ZRX) |
公式サイト | 0x.org |
ホワイトペーパー | リンク |
公開日 | 2017年8月15日 |
発行上限枚数 | 1,000,000,000枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work |
@0xproject |
0x(ZRX:ゼロエックス)の特徴
オフチェーン取引によるスケーラビリティー問題の解決
0xは、オフチェーン取引を採用していることで取引処理速度が早く、取引手数料をほぼ無料にすることに成功しています。
これにより、多くのブロックチェーンが慢性的に抱えているスケーラビリティー問題の影響を受けることなくユーザーが取引できるようになっています。
リレイヤーによる流動性の提供
0xは流動性を提供するためのキーとして働くのがリレイヤーと言う0xネットワークの管理者たちの存在です。リレイヤーとは、簡単にいうと取引をする人の仲介者的なイメージで捉えていただくと分かりやすいと思います。
取引をする際に、注文を出すメイカーが取引相手を知っている場合は不要ですが、オーダブック注文形式の場合、リレイヤーを介してメイカーと取引相手のマッチングがおこなわれます。
複数のブロックチェーンに対応
また、当初はイーサリアムのみに対応していましたが、現在はPolygonやAvalanche等の複数のチェーンと通貨に対応している点が特徴です。
公開された2017年当初は対応する仮想通貨がETHのみでしたが、その後マルチチェーン対応を実施することで対応できる仮想通貨の種類が増加足ています。
0x(ZRX:ゼロエックス)の将来性
現状、CEXが提供する流動性と比べるとDEXや0xのようなプロトコルはまだまだと言える状況です。ただ、DeFi市場の拡大によって0xのような分散型プロトコルは大きく成長する可能性を秘めていると言えるでしょう。
ZRXの価格動向
さいごに
この記事では、そんな縁の下の力持ちのDEXアグリゲータープロトコルの0x(ZRX:ゼロエックス)について解説していきまいた。これまでの内容をまとめると以下のようになります。
- 0x(ZRX:ゼロエックス)はDEX(分散型取引所)に流動性を提供するプロトコル
- 0x(ZRX:ゼロエックス)取引手数料はほぼ無料で取引速度も高速である