この記事では、DEX(分散型取引所)の代表格UniSwap(UNI:ユニスワップ)の特徴や将来性について解説します。
結論から言うとUniswapは、この記事で以下のようにまとめられます。
- 開発企業はUniswap Labsのヘイデン・アダムスが開発したDEX(分散型取引所)
- Uniswapはイーサリアム上のブロックチェーン上に展開された、管理者のいない分散型取引所(DEX)
- ガバナンストークンUNIを持つことでユーザー、Uniswapの運営に携われる
また、Uniswapはv2、v3と新しいバージョンをローンチしているので、かなりややこしい部分があります。その点についてもわかりやすく解説します。
この記事は、経済オタクで仮想通貨にハマっている資本主義の奴隷編集部が解説します
Uniswap(UNI:ユニスワップ)とは?
創設者と運営企業
開発企業はUniswap Labsというニューヨークに所在する会社です。この企業の代表がヘイデン・アダムス(Hayden Adams:@haydenzadams)です。
DEX(分散型取引所)の中でもかなり早い時期から創設されたUniswapを開発した点、非常に先見の明があったと言えるでしょう。そして、現在まで安定して運営してきている点が素晴らしいと言えるでしょう。
Uniswapについて
Uniswap(UNI:ユニスワップ)とは、2018年11月にローンチDEX(分散型取引所)であり、DeFiアプリケーションです。Uniswapはイーサリアムエコシステムの最大規模のDEX(分散型取引所)の一つです。
DEX(Decentrailize Exchange)とは、ユーザー同士が仲介者を介さずに取引ができる仮想通貨の取引所のことを指します。
当初は、Uniswapは、イーサリアムネットワークのみの対応でしたが、現在はマルチチェーン対応を実施しており、さまざまなブロックチェーンとの互換性を持つようになりはじめています。
ガバナンストークンUNIを発行
また、Uniswapから発行されているトークンにUNIトークンがあります。UNIトークンの使用用途として、以下のような使い方がなされます。
- UniswapDAOの意思決定の際の投票権としてのガバナンストークン
- UniswapDAOやUniswapProtocolの運営資金
- イールファーミングやレンディングの報酬
UNIを所有していることで、Uniswapの運営や今後の方針に関して決定をする際に、投票を行うことができます。さらに、組織への提案などをする権利を得ることもできます。
名称 | Uniswap |
シンボル | UNI |
現在の価格 | ¥1,199.12 |
時価総額 | ¥894,251,211,728 |
時価総額ランキング | 16位 |
詳細 | uniswap.org |
Uniswap(UNI:ユニスワップ)の特徴と機能
仮想通貨のスワップができる
UniSwapの基本的な機能として、仮想通貨のスワップがあります。これは、要は仮想通貨と仮想通貨を交換するという意味です例えば、保有しているビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を、別の仮想通貨に交換するといったことです。
ですが、預ける通貨の種類によって得られるトークンに違いが出てくるため、スワップ機能でより利益が出やすいものに交換することができるのです。
イールドファーミングができる
イールド(流動性)ファーミングとは暗号資産などをDEXのPoolに預ける代わりに、利息を受け取ることのできる仕組みです。UniswapのPoolに多くの人に暗号資産を預けてもらうことで、流動性を高めることができます。
流動性を提供する見返りとして、トークン(UNI)を獲得することができ、Uniswapの運営にも関わることができます。また、イールドファーミングを導入しているDEXにはApeSwapやSushi SwapなどのDEXがあります。
NFTアグリゲーター機能
Uniswapは、NFTアグリゲーター機能を2022年の年末に追加しています。NFTアグリゲーター機能とは、NFTの価格比較サイトのようなもので、OpenSeaやX2Y2などのNFTマーケットプレイスで最も最良の価格をリスト化してくれる点が特徴です。
Uniswap(UNI:ユニスワップ)の仕組み
Uniswapにはどのような特徴があるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
マルチチェーン対応をしている
Uniswapは、イーサリアム上に展開されたDEX(分散型取引所)です。イーサリアムはプラットフォームの名称です。イーサリアム上で展開されるDeFiプロトコルの中では最大規模のDeFiプロトコルです。
ただ、近年はマルチチェーン対応にも力を入れ出すようになり、イーサリアムのレイヤー2チェーンのArbitriumやOptimism、Polygonへの対応も増やしはじめています。
Uniswapはイーサリアムエコシステムの最大規模のDEXの一つにまで成長しており、Uniswapへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は約7,000億円(48億ドル)に上り、DeFi市場で5位となっています。
AMM(オートメイテッド・マーケット・メーカ)形式の初の取引所
Uniswapのもう一つの特徴として、AMM(オートメイテッド・マーケット・メーカ)形式を採用している点があります。AMMとは、流動性プール(お金が溜まった金庫)に対して売り手と買い手が直接取引をする形式になります。
通常の取引所は、オーダーブック形式と言って、取引所が仲介に入って売りたい値段と買いたい値段が一致している売り手と買い手をマッチングさせます。一方でAMM形式は、価格がアルゴリズムによって決定されているため、売り手と買い手が直接取引できるのです。
Uniswap(UNI:ユニスワップ)を使用するメリット
ここでは、Uniswap
手数料が格安である
中央集権型の取引所は企業が運営するために、運営コストをユーザーに負わせます。そのため、手数料が高くなりがちです。
ですが、DEXであるUniswapは手数料が格安になっています。
多くの銘柄を取引できる
Uniswapでは、CEX(中央集権型取引所)のような既存の取引所と比べて多くの銘柄を取り扱っていることが多いです。理由として、上場への審査がないためです。
CEXである国内の最大の取引所Coincheckでは、20銘柄のみとなっています。また、世界最大規模のBinanceですら250銘柄です。その一方、DEXであるUniswapでは1,000種類以上の銘柄取引できます。
これから伸びるかもしれない通貨もあれば、カスみたいなコインもあります。中には詐欺コインも混じっているので、安易な取引には注意が必要です。
本人確認が必要ない
DEXであるUniswapが、Coincheckなどの企業が運営している取引所と違うのが、身分証明や本人確認が必要がないことです。
Metamaskといったウォレットを持っていれば、誰でも取引を開始することができます。そのためトレーダーの匿名性が非常に高いのがDEXのメリットと言えるでしょう。
Uniswapの課題点
Uniswapの将来に関しては、以下の点がどのように修正されていくかにかかっているように思われます。現在のUniswapは賭博上の様相を呈しています。
これらのボトルネックが解消されるか否かが、Uniswapの将来にかかっていると言えるでしょう。
詐欺に引っかかる
Uniswapは、どのような通貨でも誰でも発行できることがメリットとしてあります。ただ、先に指摘したように、詐欺トークンも上場されている可能性があるということです。
また、法整備も進んでいないため、もし詐欺などをUniswapで受けたとしても、国からの補償は受けることができません。
投機目的の人が多く、値動きが大きい
そのため、非常に取引としてのリスクは高いです。またUniswapを購入している人は投機目的の人が多いため、一攫千金を狙うことができますが、一夜にして0なんてこともあり得ます。
初心者の人が手を付けるのは、やばいです。初心者は黙って、イーサリアムかビットコインに投資してください。金融リテラシーを高めた人がUniswapに挑戦すべきと断言します。
Uniswap(UNI:ユニスワップ)の価格動向とチャート
さいごに
この記事では、DEX(分散型取引所)の代表格UniSwap(ユニスワップ)の特徴や将来性について解説してきました。結論から言うとUniswapは、この記事で以下のようにまとめられます。
- 開発企業はUniswap Labsのヘイデン・アダムスが開発したDEX(分散型取引所)
- Uniswapはイーサリアム上のブロックチェーン上に展開された、管理者のいない分散型取引所(DEX)
- ガバナンストークンUNIを持つことでユーザー、Uniswapの運営に携われる