この記事では、Houbi Eco Chain(HECOチェーンネットワーク)というパブリックブロックチェーンと、ネイティブトークンであるHT(フォビトークン)について解説します。
またこの記事ではHECOチェーンについて以下の点について詳細に解説します。
- Huobi(フォビ)グループの独自ブロックチェーン
- クロスチェーンが可能なパブリックブロックチェーン
- ネイティブートークンとしてHTトークンが発行される
最後までお付き合いいただけると幸いです。
この記事は、経済オタクで仮想通貨にハマっている労働者マンが解説します
Houbi Eco Chain(HECOチェーン)とは?
HECOチェーンネットワーク
Houbi Eco Chain(HECOチェーンネットワーク)とは、仮想通貨取引所を提供しているHoubiグループが提供しているブロックチェーンです。
イーサリアムのブロックチェーンからフォークして生まれたパブリックブロックチェーンです。イーサリアムのスケーラビリティ問題を克服しております。
また、HECOチェーンには以下のような特徴があります。
さらに、スマートコントラクトにも対応しており、DeFiやNFT等のサービスを開発することが可能です。
コンセンサスアルゴリズムはHPoS(Hybrid Proof of Stake)というPoSの一種を採用しています。
Houbiグループ(フォビジャパン)とCEO
HECOチェーンの運営主体はHoubiグループという中国のグループ企業です。主に、Houbiグループは仮想通貨取引所を提供しています
2013年に、CEOはレオンリー(Leon Li)という人物によって設立されました。彼は精華大学を卒業したのち、Oracleというクラウドプラットフォーム企業のエンジニアとして勤務していました。
その後、2013年に彼は金融技術のパイオニア的存在だったこともあり、仮想通貨取引所を作り、世界有数のHoubiグループを育て上げました。
ネイティブトークンはHT(フォビ)トークン
HECOチェーンのネイティブトークンをHT(フォビ)トークンと言います。もともと、イーサリアム上で発行される仮想通貨でしたが、HECOチェーン上からも発行されています。
またHECOチェーンを利用する際の送金手数料としてHTトークンが必要になります。
HT(フォビトークン)にはコミュニティがあり、ガバナンストークンとして機能します。ガバナンストークンとは、コミュニティーの運営の投票権として機能する仮想通貨です。
HT(フォビトークン)保有者の投票により決定する仕組みによって運営がなされています。
Houbi Eco Chain(HECOチェーン)の特徴と仕組み
コンセンサスアルゴリズムはHPoS(Hybrid Proofof Stake)
HECOチェーンはコンセンサスアルゴリズムにHPoS(Hybrid Proof of Stake)を採用しています。
イーサリアムがPoWを使用していることで、スケーラビリティー問題を招いていました。HECOチェーンは、PoSにすることでこの問題を克服しました。
ほぼ、PoS(Proof of Stake)と同じ仕組みで、トークンの保有量や保有期間によって取引の承認がなされる仕組みのことです。株式会社に近い仕組みになっています。
具体的には、トークン保有者はステーキングが可能で、トークンをネットワークに預けることでネットワークに貢献したことになり、報酬を得ることができます。
HECOチェーンでもステーキングが可能で、HT(フォビトークン)保有者はHTを預けることで報酬を得ることができます。
EVM(イーサリアム仮想マシン)の互換性
HECOチェーンは、イーサリアムとの互換性があります。これはEVM(イーサリアム仮想マシン)を採用していることに由来します。
EVMとはイーサリアム仮想マシンのことです。この仕組みを使用することで、イーサリアムと同じ言語を使ってプラットフォームを構築する事ができます。
これにより、イーサリアム上で作られたDAppsや暗号通貨をそのまま引っ越しさせる事が出来ます。
これにより、イーサリアムからHECOチェーンへのサービスの移行を促進することができます。
クロスチェーンにも対応
HECOチェーンはクロスチェーンにも対応しています。
クロスチェーンとは、異なるブロックチェーン上の仮想通貨同士を取引できることを指します。
HECOチェーンは、元のチェーンで一定量のトークンをロックしてから、HECOチェーンで対応する数のトークンを生成することで実現します。
2021年には、HECOチェーンは、リップル(XRP)との連携をしています。
→リップル(XRP)とは?特徴や将来性、仕組みをわかりやすく解説。
HECOチェーン上では、DEX(分散型取引所)やレンディングサービス、流動性マイニングなど、さまざまなDeFi(分散型金融)サービスを利用可能になる可能性があります。
HTトークンの価格動向
さいごに
またこの記事ではHECOチェーンについて解説してきました。
- Huobi(フォビ)グループの独自ブロックチェーン
- クロスチェーンが可能なパブリックブロックチェーン
- ネイティブートークンとしてHTトークンが発行される
最後までお付き合いいただけると幸いです。2021年にはXRP(リップル)、2022年には日本でのHECOチェーンの提供開始、など地道に開発を進めています。
今後、HECOチェーンネットワークの将来性について注目する必要があるでしょう。