この記事では、Coin98(C98)という、DeFiの利便性を向上するためのプロジェクトについて解説します。
C98はベトナムの企業が生み出したプロジェクトです。この記事では最低でも、
- 共通の規格がない「既存のDeFi(Traditional Finance:TradFi)」から共通規格化された「新しいDeFi」へのゲートウェイとなることを目的としたDeFi(分散型金融)プロジェクト
ということを抑えていおいてください。

この記事は、経済オタクで仮想通貨にハマっている労働者マンが解説します
- Coin98(C98)というDeFiプロジェクトについて知る事ができる
- Cion98の将来性について知ることができる
Coin98(C98)とは?

Coin98はこれらの機能を総括するオールインワンのDeFiソリューションとしての地位を目指すプロジェクトです。
運営企業とチーム
Cion98は、2017年に、Coin98 Financeというベトナムの企業によって立ち上げられました。
CEOと共同創業者は、ヴィン・グエン(Vinh The Nguyen)氏です。

Coin98 Financeは、現在ブロックチェーン毎に規格がバラバラな既存のDeFi(TradFi:Traditional Finance)を、より利便性の高いDeFiを作り上げるために、All In One の分散型取引所プラットフォームを作り上げようとしています。

- Coin98 Financeというベトナムの企業によって立ち上げられ
- 既存のDeFi(TradFi:Traditional Finance)を、より利便性の高いDeFiを作り上げるために、All In One の分散型取引所プラットフォームを作り上るプロジェクト
これらの目的のために、Coin Financeには以下の3つの部門機能としてあります。
- 製品開発部門のCoin98ラボ
- 投資部門のCoin98ベンチャーズ
- 広報部門のCoin98ネットワーク
より使いやすいDeFiのために、Coin98ラボでは製品開発を行い、Coin98ベンチャーズではDeFi業界に出資をおこなっています。さらにDeFi業界の知識普及のためにCoin98ネットワークが機能しています。
Coin98:クロスチェーン流動性プロトコル
TraDiFi(既存のDeFiサービス)は、はイーサリアムやBinanceなど様々なブロックチェーン上に展開しています。例えば、Uniswapはイーサリアム、Pancake SwapはBCS上にといった具合です。
結果、使用するブロックチェーンによって規格がバラバラになってしまい、非常に使いにくいものになってしまいました(少しやったことのある人ならわかるはず..)。
- イーサリアムやBinanceなど様々なブロックチェーン上に展開
- 使用するブロックチェーンによって規格がバラバラになってしまい非常に使いにくい
こうした課題を解決するために、複数のブロックチェーンを繋ぎ合わせ利便性をあげ、シームレスな取引を実現しようとしています。

Coin98は、以下の3つのサービスを展開しました。
- ウォレットのCoin98 Wallet
- DEX(分散型取引所)のCoin98 Exchange
- クロスチェーンブリッジプロトコルのSpace Gate
C98トークン
なお、Coin98 のエコシステムには、ネイティブトークンであるC98を発行しています。
C98はガバナンストークンとしても機能し、イーサリアム、バイナンススマートチェーン、ソラナの3つのブロックチェーンで使用することができます。

通貨名 | Coin98 |
---|---|
シンボル・単位 | C98 |
価格 | ¥202 |
時価総額 | ¥37,368,823,840 |
時価総額ランキング | 2933位 |
公式Twitter | @coin98_wallet |
公式サイト | Coin98 |
Coin98の仕組み

Coin98の使命は、DeFiスペースで未開拓の需要を満たし、TradFi(既存のDeFi)ユーザーが複数のブロックチェーン上の任意のDeFiサービスに簡単にアクセスするためのゲートウェイになることです。

そして、All In One の分散型取引所プラットフォームを実現しようとしています。
Space Gate:クロスチェーンブリッジプロトコル
Coin98が、マルチチェーンでの取引を可能にしている技術の一つがSpace Gateというクロスチェーンブリッジプロトコルです。
Space Gateは、Ethereum、Solana、Binance Smart Chainなどの複数のブロックチェーンつなぐことがで、違うチェーン同士の取引をシームレスにするプロトコル(通信の決まり)です。

Space Gateがない場合、一旦別のブロックチェーン上で取引をする際には、対応している仮想通貨を入手する必要がありました。
Ethereum、Solana、Binance Smart Chainなどの複数のブロックチェーンつなぐことがで、違うチェーン同士の取引をシームレスにするプロトコル(通信の決まり)
しかし、Space Gateによってブロックチェーンの違いを気にすることなく、取引が可能になり、価値の移動がスムーズになり、ユーザーの使い勝手も良くなります。
Coin98 Exchange
Coin98 ExchangeはDEX(分散型取引所)です。中央の管理者が存在せずユーザーによる運営が可能な取引所です。CoincheckやBinanceは企業が中央管理者として存在しており、同じ取引所でも性質が異なります。
ただ既存のDEX(分散型取引所)である、UniswapやPancake Swapと違うのは、複数のブロックチェーンにわたる取引(価値の移動)がスムーズになっている点です。


これまでは、DEX毎に同じ仮想通貨でも価格が違うという事態が起こっています。そのため取引の効率が非常に悪くなっていました。
ただ、Coin98 Exchangeは、クロスチェーンであることで、複数のDEXから最適な価格の仮想通貨を選択し効率的な取引を促進することができます。


クロスチェーンとしての機能が完成すれば、最終的には、既存のDEXを使わなくとも、Coin98だけで仮想通貨取引が完結することになります。
- クロスチェーンであることで、複数のDEXから最適な価格の仮想通貨を選択し効率的な取引を促進する
- 将来的に、既存のDEXを使わなくとも、Coin98だけで仮想通貨取引が完結する
Coin98ウォレット
Coin98 Walletは、複数のブロックチェーン上にある価値の保存や送信、および受信に使用される非保管ウォレットです。
Space GateやCoinExchangeにより実現される価値のシームレスな移動に必要なハブとして機能します。
それ以上に、Coin98 Walletは、初心者であっても、すべてのユーザーにスムーズでシームレスなエクスペリエンスを提供する最高のDeFiゲートウェイになることを目指しています。
Coin98(C98)トークンの特徴


続いてCoin98の発行するトークン、C98につちえ解説していきます。
ガバナンストークンとして機能
C98は、Coin98 Exchangeのガバナンストークンとして機能します。Coin98 ExchangeはDEXなので、ユーザーによる民主的な運営がなされています。


その際に、ガバナンストークンとしてのCoin98トークンは、コミュニティーの方針決定の投票権として機能します。
ガバナンストークンとしてのCoin98トークンは、コミュニティーの方針決定の投票権として機能します。
ステーキングをすることで報酬を得ることができる
C98は、はステーキングによる報酬が獲得できます。
Coin98の場合、ステーキングをすることでC98トークンが報酬として付与されます。


ステーキングとは特定のトークンはを預けることで、ブロックチェーンに貢献した見返りとして配当や報酬が付与される仕組みのことです。
ちなみに、ステーキングの報酬は、トランザクション(取引)の手数料から捻出されます(取引の際にC98が手数料を払うのに必要です)。
手数料として入った収益は、将来の製品開発とエコシステムの成長のために一部が確保されますが、残りはステーキング報酬に割り当てられます。
Coin98の価格動向


Coin98(C98)の価格動向チャートを添付しておきました。
参考までにどうぞ。
C98の将来性


C98は、複数のブロックチェーンに対応することで、取引の利便性を大きく上げています。
ただ、現時点では主要なブロックチェーンには対応しています。ただ、全てに対応しているわけではないのが現状です。
今後、対応するブロックチェーンが増えるにつれて、基本的に取引はCoin98だけで完結する可能性があります。
Coin98の将来性は、今後対応するチェーンの数が以下に増えるかが重要になってくると思われます。
さいごに


この記事では、Coin98(C98)という、DeFiの利便性を向上するためのプロジェクトについて解説してきました。
これまでの内容をまとめると以下のようになります。
- 共通の規格がない「既存のDeFi(Traditional Finance:TradFi)」から共通規格化された「新しいDeFi」へのゲートウェイとなることを目的としたDeFi(分散型金融)プロジェクト
現時点では、全てのブロックチェーンを網羅しているわけではありません。ただ、今後、接続するブロックチェーンが増えれば、DeFiへのゲートウェイとしての機能を果たす日が来るかもしれません。