この記事では、イーサリアムキラーの一つであるFantom(FTM)について解説していきます。
結論から言うとFantomは、以下のようなレイヤー1ブロックチェーンになります。
- 高速着金で安価な手数料が特徴のブロックチェーンです
- イーサリアムキラーとも目されています
- Opera chainという技術によりスケーラビリティー問題を解決した
現状、非常に注目値が高く今後イーサリアムを超えるような銘柄になるのではないかと言われています。
この記事は、経済と仮想通貨をこよなく愛している資本主義の奴隷編集部が執筆しています。
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Fantom(FTM/ファントム)とはどんな仮想通貨?
Fantom(FTM)とは?
Fantom(FTM)とは、イーサリアムキラーと呼ばれるプロジェクトの一つです。
dAppsなどのスマートコントラクト技術を市場に提供することを目指しており、イーサリアムの問題の解決を提案しています。
また、Fantomは
- 高速着金
- 安価な手数料
を実現しました。
マイクロペイメントに向いており、実社会で実装が難しかった従来のブロックチェーンに比べて、コンビニ決済やスーパー、オンラインショッピングなど普段の生活での送金などでも活用できる通貨となっています。
最近はショッピングで使える事を証明する為に、Shopping×Fantomのプラットフォームも発表され注目を集めています
創設者とFantom財団
創設者は、An Byung Ik(アン・ビョンイク)氏で彼の住む韓国のある地域での医療現場および食品管理でブロックチェーンを導入したいという想いがきっかけで誕生しました。
「人々が生活の質を向上させるために、技術の恩恵を受けられるようなインフラを構築したい」
と説明しており、決済などの金融領域だけでなく、個人情報や医療の記録の管理など、生活の全ての局面が変化するようなデジタル革命を行っていきたいと彼は述べています。
現在、プロジェクトを主導しているのはファントム財団という組織です。元Digital Currency HoldingsのCTOであるMichael KongがCEO/CIOを務めています。
通貨名 | Fantom(FTM) |
---|---|
シンボル・単位 | FTM |
価格 | 176円 |
時価総額 | 約4000億円 |
時価総額ランキング | 43位 |
公式サイト | Fantom(FTM)公式サイト |
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イーサリアムが抱えるトリレンマを解決した
Fantom(FMT)は、暗号通貨,ブロックチェーン業界を最も盛り上げたプラットフォームと言われるイーサリアムの問題点であるトリレンマを根本から解決したプラットフォームであることから世界中から注目を集めています。
イーサリアムが抱える3つのトリレンマとは、「スケーラビリティ」「セキュリティ」「分散性」の3つの事象を指しています。
スケーラビリティとは、いかに多くの処理を低コストで行えるか、というものでそのプラットフォームの性能といっても過言ではないでしょう。
トリレンマが抱える問題は、
- 「スケーラビリティ」「セキュリティ」を満たすとBSC(バイナンススマートチェーン)の様な中央集権的な構造になる
- 「セキュリティ」「分散性」を満たすとスケーラビリティが低いイーサリアムの様になる。
- 「スケーラビリティ」「分散性」を満たすとネットワークが不安定になりセキュリティが棄損される恐れがある。
といったものです。
この3すくみを解決し、イーサリアムの立場を得ようとしているのがFantomになります。
Fantom(FTM/ファントム)の特徴
Fantomの特徴は大きく分けると4つあります。
- メインネットワーク「Opera chain」が特徴的である
- スマートコントラクトを実装している
- EVMと互換性がある
- コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用している
- パートナーシップや提携先が豪華
こちらを順番にご紹介していきます。
メインネットワーク「Opera chain」が特徴的である
FantomはメインネットワークをOpera chainと名付けています。
このOpera chainに導入されているコンセンサスメカニズム「Lachesis(ラケシス)」により、高速取引と安価な取引手数料を実現しています。
Lachesis(ラケシス)は従来の仮想通貨に導入されているブロックチェーンとは異なり、DAG(Directed Acyclic Gragh)テクノロジーを導入しています。
DAGテクノロジー(有効非巡回グラフ)は、ブロックごとに承認するブロックチェーンとは異なりトランザクションごとに結びつけるデータベースのようなものです。
元々は科学や医学の分野で使われていた構造であり、創設者のAn Byung Ik氏は医療の現場で使用するために作ったFantomは馴染みやすい形だったのでしょう。
DAGベースの暗号通貨では、ブロックが存在せずトランザクションごとに承認作業が行われるため、データの並び順が時系列順になり、並び順が前後することはありません。
その為、DAGはブロックとチェーンのないブロックチェーンと言われており、マイニングが存在しません。
DAGは一方向に取引を繋げて管理する為、常に過去の取引を新しい取引が承認するという仕組みになっており、これによりブロックチェーンの様な第三者からのマイニングが不要になります。
これにより取引量が膨大になった際にもそれ以上の処理能力を持つネットワークへと成長でき、スケーラビリティ問題を解決できるとしています。
スケーラビリティ問題が引き起こした「着金の遅延」と「手数料の高騰」をこれで解決します。
なんとLachesisでは、着金速度を2秒以内、そして手数料を$0.01以下にすることを達成したとFantom社は発表しています。
TPSは30万以上を目指しており、それが可能であると発表しています。
スマートコントラクトを実装している
2009年にBitcoinが初めて実装されてから時価総額で最大300兆円にまで伸びた暗号通貨市場ですが、間違いなく暗号通貨市場をここまで大きくしたのはイーサリアムです。
イーサリアムはBitcoinにはないスマートコントラクトを世界が初めて実装し、世界中から注目を集めました。
Fantomも、イーサリアム同様にスマートコントラクトを実装しています。
スマートコントラクトにより、それまでBitcoinでしか使われていなかったブロックチェーンに幅が生まれ、DEXやDe-Fiなどの金融サービスからNFTなどの証明書や権利などにも使われるようになりました。
EVM(ETH仮想マシン)と互換性がある
スマートコントラクトを実装しているプラットフォームは既に多数ありますが、それぞれのプラットフォームが全て同じ言語で書かれている訳ではありません。
開発言語は、開発者が今まで使ってきた言語だったり一定の意図があり選ばれています。ただ暗号通貨の業界で、開発者の使いやすい言語を使うのはナンセンスです。
EVMとはETH仮想マシンのことで、イーサリアムと同じ言語を使ってプラットフォームを構築する事できます。
これにより、イーサリアム上で作られたDAppsや暗号通貨をそのまま引っ越しさせる事が出来ます。
今までイーサリアムでしか作ってこなかったエンジニア達が、イーサリアムより便利なプラットフォームを見つけた際に、乗り換えをしてこれるか?というものになります。
FantomはEVM互換性を持っているので、イーサリアムと同じ言語を使い、乗り換えが簡単に出来るような設計を敢えてしています。
これにより今までイーサリアム上で稼働していたDAppsが沢山流入してくるのを狙っています。
イーサリアムキラーとして注目されているプラットフォームの中でEVM互換性を持つのはFantomとAvalancheが有名です。
コンセンサスアルゴリズムにPoS(Proof Of Stake)を採用している
FantomのコンセンサスアルゴリズムにはProof of Stakeが使用されています。
BitcoinやイーサリアムはコンセンサスアルゴリズムにPoW(Proof of Work)を採用していましたが、莫大な消費電力が地球環境に悪いという指摘がされています。
そこで、近年注目されているコンセンサスアルゴリズムにPoS(Proof of Stake)があります。
PoSは莫大な電力消費が無くマイニングマシンなども必要ない為、ネットワークの取引量が膨大になっても問題がないとされ注目を集めています。
Staking(ステーキング)と呼ばれているこの手法は、通貨をバリデーターノードに預ける事でネットワークの保護に役立ち、攻撃耐性を高めたりトランザクション処理能力を強化できます。
Stakingに参加する事で自身がサポートするプロジェクトの安全性や効率性に貢献出来るため、参加者にはステーキング報酬が配布されます。
現在のFantomのステーキング報酬は4%~/年で、2週間~1年間のロック期間を選べます。ロック期間が長ければ長いほどステーキング報酬の年利は上昇します。1年間のロックで最大13%/年を得る事が出来ます。
DEX(分散型取引所)のマルチチェーン化によるFantomのエコシステムの拡大
Fantom上のDEX(分散型取引所)、他のチェーン上に展開されているDEX(分散型取引所)が、マルチチェーン化する流れが、2021年以降きています。
その流れで、Fantomのエコシステムが拡大し始めています。
例えば、Fantom(FMT)上のDEX(分散型取引所の)のSpookySwapは、イーサリアムやバイナンスだけでなく、AvalancheやPolygon、Arbitrumなどのチェーンにブリッジすることを発表しています。
そのほかにSUshiswapなどのDEXもマルチチェーン化を進めており、Fantomとの対応を現在しています。FEGexも今後Fantomとの対応を進めている最中です。
Fantom(FTM/ファントム)今後の価格動向
今後の価格動向を見る前に、2018年にFantomが誕生してから現在までの価格推移とその理由について言及していきます。
パートナーシップや提携先が豪華
パートナーシップも豪華で、F1のスクーデリア・アルファタウリとパートナーシップを組んでおり車体の1番正面など数カ所にfantomの表記がされています。
暗号通貨業界でF1とのパートナーシップはかなり好材料です。マーケティングの一つとしてパートナーシップを組むのですが、大手取引所がパートナーシップに名を連ねる中に通貨がパートナーシップを組む事で取引所とのコネクションが出来ます。
取引所に上場出来るかは、内部の人間同士の関係値なども大きく関係する為、このパートナーシップはかなりの好材料と判断できます。
また、F1をライブで観戦に来るお客様は大富豪の方が多く数100億円の契約が決まったりする事も多いそうです。
アンドレ氏の暗号通貨業界引退
近年、暗号通貨に関わるインフルエンサーであるアンドレ氏がFantomから去りました。
これに対して他記事のほとんどは、「エンジニアのアンドレが抜けた」と記載していますが、
Fantom社公式ツイートで「彼は優秀だったがエンジニアではなくインフルエンサーだ。Fantomネットワークは数十人で管理,運営されているので、アンドレ氏の引退はなんの痛手もない。」
と述べています。
他記事や世間で噂になり、一時期Fantomの価格が下がるところまで与えたアンドレ氏の引退発表から、彼の暗号通貨市場に対する影響力が伺えます。
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他イーサリアムキラーとの比較
それではFantomは、真のイーサリアムキラーとなり得るのか。そしてなるのか。
他イーサリアムキラーとの比較
今回は、
- EVM互換性の有無
- 送金速度
- 送金手数料
- TPS(1秒間に処理できる取引数)
- 時価総額
の5つの観点から比較していきたいと思います。
名前(シンボル) | Ethereum (ETH) ※マージ以前 | Solana (SOL) | Avalanch (AVAX) | Polkadot (DOT) | Fantom (FTM) | TRON (TRX) |
---|---|---|---|---|---|---|
レイヤー | レイヤー1 | レイヤー1 | レイヤー1 | レイヤー1 | レイヤー1 | レイヤー1 |
EVM互換性 | ○ | × | ○ | × | ○ | × ※TVMあり |
ガス代 | 4000~6000円 | 1円以下($0.00007) | 5円 | 30円 | 1円以下($0.00001) | 調査中 |
1秒に取引できる取引数(TPS) | 15件 | 5万件 | 4500件 | 1000件 | 30万件 | 調査中 |
時価総額 | 40兆円 | 3.2兆円 | 2兆円 | 2兆円 | 4000億円 | 8300億 |
DAG型暗号通貨の比較
また、FantomはDAG型の暗号通貨の中での時価総額ランキングが不動の第1位を誇っており2位のIOTA(アイオータ)と比較して約3倍の差をつけています。
ネットワーク取引量も、Fantomは2300億円以上なのに対し、IOTAは24時間の取引量が約50億円と圧倒的な差があります。更にIOTAはスマートコントラクトを導入していない為、FantomがDAG版のEthereumと呼ばれているように、DAG版のBitcoinと呼ばれています。
Fantom(FTM/ファントム)の将来性
現在イーサリアムは15TPSであり、ETH2.0構想を実装している最中です。ですが、ETHが掲げているTPSの向上方法はシャーディングを入れる程度のアップデートです。
シャーディングとは、チェーンの本数を増やして分散させるというものですが、チェーンを後から増やすのはかなり難しく、早くても2023年に3本になる程度だと予想されます。
3本のへーんだと5000TPS程度にしかならないので、Lachesisとは比にならないくらいの処理速度です。
ただ、イーサリアムキラーと呼ばれているFantomですが、最終的にはEthereumとFantomは共存していくと予想します。
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Fantom(FTM/ファントム)の購入方法と買い方
Fantomの購入方法は主に2つあります。
Fantomを扱っている海外取引所で購入する方法です。
Fantomは国内取引所での取り扱いが現在ありません。
そのため国内取引所でビットコインやイーサリアムなどFTMと取引ペアになっている仮想通貨を購入した後、海外取引所でFTMを購入する必要があります。
海外取引所は様々な種類が存在しますが、取り扱い通貨や使いやすさなどが異なりますので自分の用途に合った取引所を選ぶことがおすすめです。
海外取引所は国内の金融庁の認可を受けていないので利用に際しては十分な注意が必要です。
Fantomを扱ったプロジェクトに参画
2022年に入り、とある会社がFantomのバリデーターノードを日本で初めて立ち上げ、Fantomのステーキングサービスを行っているそうです。
そこで、Fantomを扱ったプロジェクトに参画することです。
ただしこちらも、法律面や内容を筆者が保証するものではありませんので自己判断でに投資をお願いします。
まとめ
FantomはdAppsなどのスマートコントラクト技術を市場に提供することを目指しており、イーサリアムの問題の解決を提案しています。
数あるイーサリアムキラーと呼ばれるプラットフォームは本当にイーサリアムキラーとなれるのでしょうか?
結論から申し上げると、イーサリアムを超える事は難しいと感じます。Bitcoinのように、最も古く不便なブロックチェーンが第1位になっている現在の暗号通貨市場でイーサリアムを超えるのは至難の業かなと思います。
だがしかし、Ethereumを超えるとなると時価総額は今の100倍です。通貨の価格もそれくらいは上がるでしょう。
Fantomが今のEthereumの時価総額の5分の1になっただけで、今から価格は約20倍になります。
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