この記事では、Lido(LDO)というDeFiプロジェクトについて解説していきます。具体的にはLido FinanceやLido DAO等のLIDOを取り巻くプロダクトや運営する組織について詳細かつわかりやすく解説していきます。
Lidoは、イーサリアム上に展開されるDeFiプロトコルです。リキッドステーキングによってstETH受け取ることができ、他のDEXなどで運用することができます。詳細に関しては以下で詳細に解説します。
また、Lidoについてまとめると以下のようになります。
- イーサリアムやSolana、Polygon、Polkadot等のチェーン上に展開するDeFiプロトコルの一つ
- リキッドステーキングによってstトークンを受け取り、さらに運用することができる
この記事は、経済オタクで仮想通貨にハマっている資本主義の奴隷編集部が解説します
Lido(LDO)とは?
運営組織と創始者
Lido DAO Token(LDO)コインの創設者は、David Siegel、Sergey Mironov、ArtemTolkachevです。主に運営はLido DAOと言う自律分散型組織(DAO)によって運営されています。
このように、Lido DAOはリキッドステーキングを管理して、ETHやstETHなどの報酬・料金を決定し、Lidoの安定性の確保を行う重要な存在です。
ほぼコミュニティ主導で運営することに成功しているDeFi(分散型金融)の一つです。ちなみにDAOとは、管理者がおらずスマートコントラクトを軸に動く組織の形態のことを指します。DAO(分散型自律組織)とは何か知りたい方は以下の記事もあわせてお読みください。
Lido Financeの概要
LidoプロジェクトのメインのプロダクトがLido FinanceというDeFIプロトコルです。主にリキッドステーキングができるDeFi(分散型金融)です。Lido Financeは、以下の二つで利益を獲得できる構造です。
- リキッドステーキング
- stトークンの運用
ブロックチェーンのステーキングをLidoを通して行うリキッドステーキングによって利益を獲得できます。
さらに、リキッドステーキングをすることで付与されるstトークンを(stETH/stSOL/stDOT)を他のDeFiサービスで運用して、そこでも利益を獲得できる点がユーザーのメリットになっています。
また、対応ブロックチェーンは当初イーサリアムだけでしたが、現在はSolana(SOL)やPolygon(MATIC)、Polkadot(DOT)などマルチチェーン対応をしています。
・LDOトークンとLido DAO
LDOトークンは、Lido Financeの運営組織であるLido DAOによって発行されているガバナンストークンです。
LDOは、Lido DAOの意思決定に対する投票権として機能し、アップデートの決定などに関わることができます。また、ロックするLDOが多いほど、投票者には大きな意思決定力があります。
もちろんLDOトークンは他の取引所にも上場されており、UniswapなどのDEXはもちろん、CEXのBinance、Bybitでも取引が可能です。
通貨名 | Lido Staked ETH |
シンボル | stETH |
価格 | ¥157,572.02 |
時価総額 | ¥548,907,856,348 |
時価総額ランキング | 203位 |
公式サイト | lido.fi |
Lido FInance(LDO)の特徴
複数のブロックチェーン上に展開されるDeFiプロトコル
Lido Financeは、コンセンサスレイヤーに存在するDeFiプロトコルですう。当初はイーサリアム上に展開されていましたが、現在はSolana、Polygon、Polkadot、Kusama Network上に展開さておいます。
以下で説明するリキッドステーキングを各ブロックチェーン上で行うことができます。
リキッドステーキングが可能
リキッドステーキングとは、仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるDeFi(分散型金融)の仕組みのことです。
そもそも、ブロックチェーンにステーキングするには、最低額が決められています。例えば、イーサリアムであれば、最低32ETH(約1,000万円)が必要になります。ただ、Lido Financecを通すことで少額からステーキングに参加することができます。
Lido FinanceでETHステーキングを行うと、ETHと「1:1」の割合で価値が担保されているトークンstETHが生成されます。簡単にいうと「st〇〇」はステーキングしたETHの領収書や債権証書のようなものです。
また、ユーザーがLidoにステーキングしたETHは、Lido DAOが制御するスマートコントラクトに預けられ、その後イーサリアムにロックされます。
従来はステーキングした資産はロックされて併用して運用に利用することはできません。しかし、リキッドステーキングの誕生で、ロックされた資産に流動性(=liquid:リキッド)を与えることができるようになりました。
stトークンをDeFiで運用可能
リキッドステーキングによって付与されたstトークンはでDeFi(分散型金融)で運用することができます。例えば、再度ETHに交換できるや、レンディングなどを行えば利回りを獲得することを狙うことができます。
ブロックチェーン名 | stトークン名 |
---|---|
Ethereum(ETH | stETH |
Solana(SOL) | stSOL |
Polygon(MATIC) | stMATIC |
Polkadot(DOT) | stDOT |
Kusama(KSM) | stKSM |
もちろんstETHに限らず、PolygonやPolkadotに紐づくstトークンを他のDeFiで運用することも可能です。
Lido(LDO)の将来性と今後の動向
・大型投資家による出資
Lidoは、米VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)というWeb3界隈では非常に著名なVCから出資を受けています。
具体的には、約80億円(7,000万ドル)を出資も受けており非常に期待がかかったプロジェクトと言えるでしょう。
イーサリアムの大型アップデート完了後にETHへ償還できる
The Mergeが完了しイーサリアム2.0に移行したときのみ、引き出しが可能となるルールがDAOで決まっているので、それまでETHを勝手に引き出すことはできません。
イーサリアムのステーキング額の1/3を占めている
イーサリアムのLidoからステーキングされている割合は約1/3にまで上っています。
Lido(LDO)の価格動向・チャート
さいごに
この記事では、Lido(LDO)というDeFiプロジェクトについて解説していきました。Lidoについてまとめると以下のようになります。
- イーサリアムやSolana、Polygon、Polkadot等のチェーン上に展開するDeFiプロトコルの一つ
- リキッドステーキングによってstトークンを受け取り、さらに運用することができる