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Aptos(アプトス)とは?Metaとの関係や特徴や今後の見通しについてわかりやすく解説。

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この記事では、Meta社(元Facebook)の技術者たちが開発するAptos(アプトス)というレイヤー1ブロックチェーンについて解説していきます。

そもそも、まだAptosは現在開発中で、メインネット(本番みたいなもの)自体がリリースされている訳ではありません。

にも関わらず、さまざまなビッグなWeb3.0企業が出資をしています。出資額としては500億円にも上ります。

この記事では、なぜAptosがそもそもどんなもので、なぜここまで注目されているのかについて解説していきます。この記事の結論を書くと以下のようになります。

  • AptosはイーサリアムやSolanaなどのブロックチェーンと競合するL1ブロックチェーン
  • Binance等のWeb3.0企業が出資している期待の新星
  • 現時点では、テストネットをローンチしている状況
労働者マン
労働者マン

この記事は、経済オタクで仮想通貨にハマっている労働者マンが解説します

この記事でわかること
  • Aptos(アプトス)というブロックチェーンについて知ることができる
  • Aptos(アプトス)が注目されている理由について知ることができる
  • Aptos(アプトス)で使用されているDiemの技術を知ることができる
  • Aptos(アプトス)上で展開される予定のプロジェクトを紹介

Aptos(アプトス)とは?

運営企業と創設者

Aptosネットワークは、Aptos Labsによって開発されました。Aptos Labsの創設者は、CEOのモー・シェイク(Mo Shaikh)氏と、エイブリー・チン(Avery Ching)氏です。

彼らは元Meta(旧Facebook)の社員です。ステーブルコインのDiem(旧Libra)の開発にも携わっていました。ただ、政府からの反発などもあり結局開発は打ち切りとなってしまいました。

Diem(ディエム)とは?

Deim(ディエム)とは、Meta社が独自に開発していたブロックチェーンとそのステーブルコインです。銀行等の既存の金融サービスにイノベーションを起こすために開発されていました。

そこでモー氏とチン氏は、Meta社の退社後に、打ち止めとなったDiemを受け継ぐものとしてAptosネットワークの開発に勤しみました。

Aptosネットワークについて

Aptosとは、Aptos Labsによって開発されているL1ブロックチェーンネットワークの名称です。

元Meta社のDiemに使われた技術を再利用して開発されているブロックチェーンです。

AptosはイーサリアムやSolanと同じくプラットフォーム型のブロックチェーンで、完成すればDappsやDeFi等のアプリケーションがAptos上で展開されていくことになります。

また、Aptosはセキュリティの強さとスケーラビリティの高さを強みとしたブロックチェーンが現在開発されています。

スケーラビリティーとは?

大量の取引が発生するようになっても問題なく運用できる状態のこと。イーサリアムはスケーラビリティーに問題がある状況が生まれている

その背景には、ブロックチェーンが広がるためにはユーザー体験を向上させなければならないといった思想があります。

現時点ではテストネット段階まででしかないですが、1秒間に処理できるトランザクション数(TPS; Transactions per Second)は、現在約1,000程度と言われており、驚異の処理能力を誇っています。※ビットコインは1秒間に処理できるトランザクション数が10程度と言われています.

それに加えてMeta社のエンジニアが開発していることも相まり、現在Binanceをはじめとする大企業が多額の出資をしており大きな注目を集めています。

Aptosトークン

まだ現段階では確実なことはいえませんが、Aptosのロードマップでは分散型ガバナンス体制を取ることになっています。

分散型ガバナンスとはつまり、DAO(分散型自立組織)の形態をとるのではないかと思われます。

そのため、Aptosというガバナンストークンが発行され、これがAptosの今後の開発方針の決定等に対する投票権になるのではないかと考えています。

Aptos(アプトス)が注目される理由

続いてAptosがここまで注目される理由はどこにあるのかを解説していきます。具体的には以下の3点について詳細に解説していきます。

  • L1チェーンが抱える3つのトリレンマを解決する可能性
  • 元Meta社の技術者が開発をしていること
  • 著名企業が出資していること

L1チェーンが抱える3つのトリレンマを解決する可能性

Aptosは、これでのL1ブロックチェーンが抱える課題を解決してスケーラビリティーの面で解決するのではないかという点で注目を集めています。

Aptos Labsの開発者たちも、ブロックチェーンを広めるためにはユーザー体験の向上が必要だと述べている点からも明らかです。

そもそも、イーサリアムをはじめとしたL1ブロックチェーンには、イーサリアムは3つのトリレンマとという課題を抱えています。

具体的には、「スケーラビリティ」「セキュリティ」「分散性」の3つの事象を指しています。

スケーラビリティとは、いかに多くの処理を低コストで行えるか、というものでそのプラットフォームの性能といっても過言ではないでしょう。

3つのトリレンマ
  • 「スケーラビリティ」
  • 「セキュリティ」
  • 「分散性」

そして、なかなかこの三つを同時に解決することの難易度は非常に難しいと言われています。

こうした課題の解決をSolanaやAvalancheといったL1ブロックチェーンが試みてきてそれなりに成果を出してきています。

その中でも、Aptosはスケーラビリティー問題を解決し、圧倒的な処理速度があると現在のテストネットの段階で囁かれています。

  1. 「スケーラビリティ」「セキュリティ」を満たすとBSC(バイナンススマートチェーン)の様な中央集権的な構造になる
  2. 「セキュリティ」「分散性」を満たすとスケーラビリティが低いイーサリアムの様になる。
  3. 「スケーラビリティ」「分散性」を満たすとネットワークが不安定になりセキュリティが棄損される恐れがある。

元Meta社の技術者が開発をしていること

AptosはMeta社が開発しながらも途中で頓挫したDiemというブロックチェーンの思想と技術を引き継いでいます。

実際に創業者メンバーは、あのMeta社のエンジニアたちであり高い技術力を持っています。そうした点から、多くの注目が集まっています。

CHECK

Meta社の元エンジニアだけあり、技術力は凄いので注目されている

著名企業が出資やプロジェクトへの参加表明をしていること

FTXやBinanceなどの、クリプト業界での雄とも言える企業がAptosに出資しています。

22年3月には2億ドル(約270億円)の資金調達に成功しています。さらに同月にはBinance LabsというBinanceの投資部門からの資金調達にも成功しています。

22年の7月には、さらに1.5億ドル(200億円)の資金調達にも成功しておりかなりの注目を集めていると言えるでしょう。

Aptosに出資している企業
  • Multicoin Capital
  • Katie Haun
  • PayPaL
  • 3 Arrows Capital
  • ParaFi Capital
  • IRONGREY
  • Hashed
  • Variant
  • Tiger Global
  • BlockTower)
  • FTX Ventures
  • Paxos
  • Coinbase Ventures

Aptos(アプトス)で使用されている技術

Moveというプログラミング言語を利用

Aptosに使用されているプログラミング言語は、Moveです。

Moveは、ブロックチェーン用のプログラミング言語です。MoveもDiemの開発時に使用されていた技術です。

Moveは、イーサリアムで使用されているSolidityと比べてもセキュリティーが高いのではないかと言われています。

Moveは、トークの情報やスマートコントラクトをプログラムが使用するデータとして保存します。ただ、ここでデータのコピーや紛失による、二重支払いや所有権の重複のようなバグが起こらないような設計が既に言語内に組み込まれています。

そのため、セキュリティー面で非常に高いレベルを実現することができます。

MOVEというプログラミング言語
  • ブロックチェーン用のプログラミング言語です。MoveもDiemの開発時に使用されていた技術
  • セキュリティ面でイーサリアムのSolidityより強い

Diem BFT

Aptosは、Diemで使用される予定だったDiem BFTと呼ばれるコンセンサス・アルゴリズムを使用しています。

膨大な取引がブロックチェーン上で実施される際に、取引が正しい可動化を決めるアルゴリズムのことをコンセンサスアルゴリズムと言います。

誰がどのように取引の判断を下すのかをコンセンサスアルゴリズムによって合意形成として定めているのです。

CHECK
  • コンセンサスアルゴリズムによって合意形成を図る
  • 膨大な取引がブロックチェーン上で実施される際に、取引が正しい可動化を決めるアルゴリズムのことをコンセンサスアルゴリズムと言います。

このコンセンサスアルゴリズムにあたる、Diem BFTは、「HotStuff」というプロトコルを元に構築され、これを大きく改善したものです。

HotoStuffは、合意形成を図る際に全てのノード同士が通信をするのではなく、選出されたリーダーがノード間の調整をするシステムです。

「HotStuff: the Consensus Protocol Behind Facebook’s LibraBFT」より引用

これにより、取引の承認と合意形成にかかる時間を大幅に縮減したのです。このHot Stuffを大幅に改善したのがDiem BFTです。

Diem BFT
  • Aptosのコンセンサスアルゴリズム
  • 取引の承認や合意形成にかかる時間を大幅に縮減した

そのほかの技術

さらにAptosでは、他のL1チェーンではあまり見られないような技術を搭載することにより、セキュリティを維持したままのスケーラビリティを向上に取り組んでいます。

Aptos(アプトス)ネットワークが活用される予定のプロジェクト

Aptosネットワーク上で展開が期待されているプロジェクトを解説していきます。

Aptos上で展開される予定のプロジェクト
  • Liquid Swap(DEX)
  • Econia DEX(DEX)
  • Martin wallet(ウォレット)
  • Hippo Lab(アグリゲーター)

Liquid Swap(AMM)

Aptos内のプロジェクトの中で最も規模の大きいプロジェクトがLiquid Swapです。

Liquid Swapは、Pontem Networkが開発するAMM(自動マーケットメイカー)形式のDEX(分散型取引所)です。

基本的には、UniswapやSushiswapと同じ仕組みで、トレーダーはトークンが集められているプールを相手にトレードを実行します。

Econia(DEX)

Econiaとは、Aptos上に構築されているオーダーブック式のDEXです。

オーダーブック形式とは、ある価格で特定の銘柄を売りたいトレーダーと買いたいトレーダーをマッチングさせる方式のことです。

Econiaは、取引の処理を同時並行にすることで、既存のオーダブック形式と比べて処理速度が早いことが特徴のDEX(分散型取引所)です。

Martian(ウォレット)

Aptosで利用可能なウォレットを開発しているのが、Martinというプロジェクトです。

イーサリアム系のMetaMaskと全く同じ機能のウォレットです。22年7月末時点で、1万5,000以上のユーザーが利用しています

Hippo Lab(アグリゲーター)

Hippo Labは、DEXアグリゲーターを構築しているプロジェクトです。

これまでは、DEX間で同じ銘柄でも価格差が生まれてしまうことが課題でした。

そこで、Aptosのエコシステム内にあるDEXの中から最も効率的な取引を自動で選択してくれるアグリゲーターが生まれました。

Aptos(アプトス)の現状と今後の展望(2022/8/14日時点)

まずAptosでは4つのフェーズに分けて運用試験を実行しています。

この運用試験的なやつを一般的にテストネットといったります。

以下の表のようにAIT1〜AIT4の段階に分かれており、この記事を執筆している2022/8/14日時点で、AIT2までが完了しています

テストネット日程計画
AIT1参加登録開始:5月13日
開始:5月16日
終了:5月27日
・分散型ネットワーク(GitHub/Genesisツールを用いた)が起動し、テストネットの期間中オンラインであること
AIT2参加登録開始:6月30日
開始:7月12日
終了:7月22日
・Aptosの基本的な機能(ステーキング、リワード、デリゲーション)が機能することを検証
AIT3参加登録開始:8月19日
開始:8月30日
終了:9月9日
・オンチェーンガバナンスによる分散型ネットワークへの移行
・新しいバリデータのネットワークへの参加支援
AIT42022年冬・メインネットに移行にあたり最終チェック
・バリデータのDDoSに耐えられるかの検証

さいごに

この記事では、なぜAptosがそもそもどんなもので、なぜここまで注目されているのかについて解説してきました。この記事の結論を書くと以下のようになります。

  • AptosはイーサリアムやSolanaなどのブロックチェーンと競合するL1ブロックチェーン
  • Binance等のWeb3.0企業が出資している期待の新星
  • 現時点では、テストネットをローンチしている状況

まだ、ローンチもされていないAptosネットワークですが、テストネット段階で既に多くの注目を集めています。


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