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【イラスト図解】財市場とは?国民所得・三面等価の原則をわかりやすく解説。① | わかりやすいマクロ経済学

かんたんなマクロ経済学 財市場とは?① 国民所得 三面等価の原則 をわかりやすく解説。 マクロ経済学
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財市場について3回にわけて解説をします。この記事はその第一弾になります。第一弾は

・国民所得
・三面等価の原則

この2つについて解説していきます。

第二弾と第三弾は以下のリンクから見ることができるので参考までにどうぞ!

この記事でわかること

・マクロ経済学の全体像がつかめる
・財市場の概要をつかめる
・GDPや三面等価の原則について解説

また、経済学の本は分厚いことが非常に多いです。持ち運びが大変です…

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では、内容に入っていきましょう。最後まで読んでいただけると幸いです。

国民所得とは何か?

この節では、国の経済の状態を表すための主要な指標について説明していきます。一国の経済状態を表す指標には

・GDP(国内総生産)
・GNI(国民総所得)

などの指標が存在します。これらの指標に関しては後ほど説明をしていきます。一旦ここでは、これらをまとめて国民所得と表現することにします。

また、国民所得が前年より伸びていれば景気がよい、下がっていれば景気が悪いと表現されます。

国民所得とは付加価値

国の中では企業が原材料を使用して生産の結果生み出されたものを付加価値と言います。

付加価値とは、ある生産者が生産した際の原材料などを除いたものになります。なぜなら、原材料はその生産者が生み出したものではないからです。生産者が生み出した価値というのは生産額から原材料を除いたものになります。

CHECK

付加価値国の中では企業が原材料を使用して生産の結果生み出されたもの

例えば一国にA社・B社・C社の3社しかない経済を想定します。(以下の図解参照)

そうした際に、A社が最初に原材料を生産します。まずこれがA社の付加価値です。その後、B社がA社の生産した財を使用して、さらに財を生産します。これによりまたB社が付加価値を生み出します。その後、C社がB社が生産した財で財を生産します。これによりC社は付加価値を生み出します。

これを図で表した場合、赤い四角の部分の合計が国民所得になるわけです。

付加価値とは?

付加価値を、特定の期間でしぼって合計した数値を国民所得といいます。また、原材料は中間生産物と言います。ですので、国民所得は以下の計算式で導き出すことができます。

国民所得の求め方
総生産額ー中間生産物額

GDP(国内総生産)とはなにか?

これまで、国民所得という国の経済状態を図る指標について説明してきました。しかし、国の経済の状態を図る指標は、GNI・GDPなどあありました。

まず、GDP(国内総生産)について説明をしていきます。

国内における一定期間の付加価値の合計を国内総生産(Gross Domestic Product)といいます。この略称をGDPというのです。

GはGross(総)
DはDomestic(国内)
PはProduct(生産)

の略称になります。

しかし、GDPには外国人の生み出した付加価値が含まれています。そして、海外の自国民が生み出した付加価値が含まれていません。

国内総生産(GDP)

GNI(国民総所得)

国民が一定期間に生み出した付加価値の合計を国民総所得(Gross National Income)といいます。

Grossは総
Nationalは国民
incomeは所得


の略がGNIになるのです。

GDPは、海外の自国民が集計されておらず、また国内の外国人が集計されてしまっています。これらを考慮して純粋に自国の国籍を持った国民が生み出した価値を合計したものがGNIになるのです。

ですので、GNIの計算式は以下のようになります。

国民総所得(GNI) の求め方
国内総生産(GDP) +(海外からの純所得)

海外からの純所得とは、国内の外国人の生み出した付加価値国外の日本人の生み出した付加価値の差を指します。

CHECK

国内総生産(Gross Domestic Product)国内における一定期間の付加価値の合計
国民総所得(Gross National Income)国民が一定期間に生み出した付加価値の合計

「総生産」と「純生産」の違い

ここでは、総生産と純生産の違いを説明していきます。

財というのは、生産された瞬間から価値が下がり続けていきます。特に、建物や機械などの固定資本は、使用すると壊れたり古くなったりと価値が下がり続けていきます。この価値が減少したものを固定資本減耗といいます。

この固定資本減耗総生産から差し引いたものを純生産といいます。

国内純生産(NDP)
国内総生産(GDP)-(固定資本減耗)

CHECK

純生産固定資本減耗総生産から差し引いたもの
固定資本減耗:建物や機械などの固定資本は、使用すると壊れたり古くなったりと価値が下がり続けていきます。

三面等価の原則とは?

三面等価の原則とは、国民所得が生産面支出面分配面の三つの側面が常に等しい原則のことです。

三面等価の原則

生産されたもの(生産面)は供給のことです。供給されたものは、誰かがそれを需要することになります(支出面)になります。また、どのようなかたちで経済主体にお金が入ってくるか?分配面になります。

これだけですと、理解しにくいと思うので、生産面・分配面・支出面についてそれぞれ説明をしていきます

CHECK

三面等価の原則:国民所得が生産面支出面分配面の三つの側面が常に等しい原則


①生産面

生産面は企業が生産した結果生まれた価値のことを指します。供給と同等の意味と考えてよいでしょう。主にGDP(国内総生産)があげられます。

生産面に関しては、産むという意味を持つyieldの頭文字をとってYと表現されます。

生産面から見たGDP
GDP=Y 

②支出面

支出面は、消費や投資などをお金を使う側面を指します。支出面には

・消費(C)
・投資(I)
・政府支出(G)
・輸出(X)、輸入(M)


に分けることができます。

消費(Consumption)とは、財やサービスを使い切ってしまうことです。我々が日常的に行っている消費と同じものと言えます。これはConsumptionの頭文字をとってCと表現します。

投資(Investmento)は、新たな生産のために機械や建物、設備を購入することです。主体は主に企業で、利益を最大化するために行います。Investmentの頭文字をっとってIと表現します。

政府支出(Government expenditure)とは、政府が国家運営のために公共事業などでお金を使用することです。高速道路やオリンピックなどは有名な政府支出です。Govern ment expenditureの頭文字をとってGと表します。

ここまでは、国内の支出面だけを説明してきましたが、実際に国家は他国との貿易を行っていることがほとんどです。貿易を考慮する場合、輸出(export)輸入(import)を支出面に入れます。輸出は海外からお金が入ってきます。一方で、輸入では国内のお金が海外に流れていきます。

輸出から輸入を差し引いたものになります。これを純輸出と言います

これらを合計すると、支出面での国民所得を表すことができます。計算式としては以下のようになります。

支出面から見たGDP
=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+(輸出(X)-輸入(M))

③分配面

分配面は、どのようなかたちでお金が入ってくるかを示したものです。

具体的には、」

・雇用者所得
・営業余剰
・財産所得
・間接税、補助金
・固定資産減耗

が挙げられます。

雇用者所得とは、働いて稼いだ所得です。役所や企業に雇われることで人々は収入を得ています。これらを雇用者所得と言います。

事業所得は、企業を経営して得た儲けのことです。これを経済学では営業余剰といいます。

財産所得は、資産運用によって得た利益のことを指します。不動産や有価証券によって得た利益などがこれにあたります。

また、これら3つの収入には必ず税金が課されます。所得税や法人税など、相続税などがこれにあたります。また、消費税のような間接税は別で計算します。これらは政府の収入に該当します。

これらの税金のほか政府は補助金を出したります。これは、他の税金とは違い出て行くお金なので、計算の際はマイナスします。

この他、GDPのところで説明した、固定資産減耗も分配面に入ります。

これらをまとめると、分配面は次の形であらわされます。

分配面から見たGDP 
=雇用者所得+営業余剰+財産所得+(間接税-補助金)+固定資本減耗

また、分配面は別の表し方もします。目的別に考えると

・消費
・貯蓄
・税金

の三つで表すことができます。

使うための消費(C)
貯めておくための貯蓄(Saving)
税金を払うため(Tax)

の3つです。これらをまとめると、次の形になります。

分配面から見たGDP
=消費(C)+貯蓄(S)+税金(T)

三面等価の原則の式

三面等価の法則は、支出面、生産面、分配面が等しくなるということでした。これまで説明したものを組み合わせると以下のような式が成り立つことになります。

三面等価の原則の計算式
Y【生産面】
=  C+I+G+(X-M)【支出面】
= C+S+T【分配面】

さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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こちらはミクロ経済学に関して難しい数式を使うことなくわかりやすく説明してくれています。

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しかし、この本を読めば経済学という学問の全体像を知ることができるのでオススメです。

コメント

  1. 山口傭兵 より:

    哲学の解説はまだですか?


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