かんたんな経済学 / GDPとは?わかりやすく解説。

マクロ経済学

 よくニュースをみていると「GDPが〜」といったフレーズをみることはないでしょうか?GDPはよく聞く単語ですが、理解している人はそこまで多くないように思えます。

ビジネスマンならなおさら知っておくべき言葉になります。そこで、この記事では国の経済の豊かさを示す指標であるGDPについて解説をしていきます。

またこの記事を読めば経済の教養が身につくこと間違いなしです。

この記事を読んでわかること

・ 経済の仕組みを理解することができます。
・ GDPについて知ることができます。
 マクロ経済学の知識が身につきます。

GDPとは?

 GDP(国内総生産)とは、一つの国で生産された最終財やサービスの価値の合計のことです。市場には、例えばじゃがいも、車など多くの商品が生産されています。これらの金額の合計を表したものになります。別の言い方をすればその国の経済的な豊かさの指標と言えます。

自動車を例に考えてみましょう。自動車は最終財です。消費者が最終的に「車」として利用するからです。一方で、車を生産する際に使用した鉄は最終財ではありません。鉄は、車を生産する企業が使用する訳で、消費者が購入する訳ではないのです。

 こうした最終財の貨幣価値を合計したものをGDPというのです。

GDPその国の生産の規模を示す指標のこと。国の豊かさを示す指標。

名目GDPと実質GDP

 名目GDP

この世の中では、必ず価格変化が起こります。値段は100年前と今では異なるのが普通です。60年前のチキンラーメンは5袋175円でした。しかし、今は同じチキンラーメンでも400円近くします。このように、価格は時間の流れの中で変化します。

こうした価格の変化を考慮せずに計算したものを名目GDPといいます。しかし、価格変化を考慮に入れない名目GDPではその国の正しいGDPの変化をみることができない可能性があります。 

実質GDP

 そこで、価格の変化を考慮に入れ調整したものを実質GDPと言います。考え方としては全ての価格を不変としたGDPともいうことができます。

 

 なぜなら、価格があがった年のGDPとさがった年のGDPを比較しても有益な情報とはなりえません。GDPは、国の豊かさの指標です。価格が上がったからといって国が豊かになったとは言えないのです。むしろ、価格が上がっているだけで、国の経済力が落ちている可能性もあるのです。

その際に、価格を不変なものとして捉える際に重要なのが物価指数です。

物価指数

 物価指数とは、一つの国における複数商品の価格水準を平均した指標のことです。国内では様々な商品が生産されています。これらは、全て一様に価格が変動する訳ではありません。ある年には価格が下がる商品もあれば上がる商品もあるのです。これらの価格の変動を平均した指標となります。

 物価指数は計測開始の1年目を基準年として100とおきます。もし、2年目で物価が上昇したなら100以上の物価指数になります。物価が下がったなら100以下となるのです。

計算式

この物価指数を使って実質GDPを出す際は、以下のような計算式になります。

実質GDP=名目GDP/物価指数

 名目GDPを物価指数で割ることによって、財・サービスの価格が不変だった場合のGDP、つまり実質GDPが計測できるのです。

 名目GDPが前年比で3%増加していてもインフレーションによって3%増加したら、実質GDPは変化しないことになるのです。

GDP・・・国の豊かさを示す指標。

時間によって価格が変化する。そのため、違う年のGDP比較をする時には価格調整が必要になります。

・この価格変化を未調整で算出したのを名目GDP

・価格変化を考慮したものが実質GDP

と言います。

潜在GDP

 潜在GDPとは、一国の経済において労働者や機械、設備をフル稼働で動かした場合のGDPのことです。

 実質GDPは、経済で実際にどれだけ生産されたかを計測する指標でした。しかし、労働者全員が完全雇用出ないことがあり、工場や設備が完全にポテンシャルを発揮できていない可能性もあります。こうしたとき、潜在GDPを実質GDPが下回ります。一方で、人々が副業を始めることで実質GDPが潜在GDPを上回ることもあり得ます。

また、実質GDPと潜在GDPの差のことを、経済学では産出量ギャップともいいます。

こうした、動きをグラフで表すと以下のようになります。

 こうした時に、実質GDPが上向きの場合を好況といいます。一方で、景気後退や不況といいます。深刻な減少を恐慌といいます

経済がフルでポテンシャルを発揮した場合のGDPを潜在GDPといいます。

発揮できていない場合、実質GDPを潜在GDPが下回ります。

逆にポテンシャル以上を発揮していれば潜在GDPを実質GDPが上回るのです。

GDPの計測方法

GDPの計算方法

1年目はPCがの価格が$1,800、生産量が100万台。CDが$15、生産量が4,500万台だとします。
2年目はPCが$1,850で120万台、CDが$17、生産量が4,500万台だとします。(以下の表参照)

ここでは価格がPCもCDも上昇していますが、考慮に入れません。

PCの価格PCの生産量CDの価格CDの生産量
1年目$1,800100万台$155,000万枚
2年目$1,850120万台$174,500万枚

 これを、以下の計算式で算出すると

1年目の名目GDP=PCの貨幣価値+CDの貨幣価値
        =1800ドル×100万台+15ドル×5000万枚=25億5000万ドル

2年目の名目GDP=PCの貨幣価値+CDの貨幣価値
         =1850ドル×120万台+17ドル×4500万枚=29億8500万ドル

となります。また、GDPの成長率は17%(25億5000万ドル÷29億8500万ドル)となります。

最終財アプローチ

ここまで説明してきたように、GDPは全国で売られている財・サービス(最終財)の金額を集めて足し合わせることで算出できることがわかりました。しかし、現実にはPCとCDしか生産していない国など存在しません。

こうした時に、経済で生産された最終財の利用者ごとに分類して算出する方法が最終財アプローチになります。

主に、
・消費
・投資
・政府支出
・純輸出

の4つで考えます。

総消費とは、個人などの消費される財・サービスが考えられます。
総投資とは、企業が建物を立てたり機械を製造するために使用する財・サービスがあります。
政府支出は、政府が購入する財・サービスのことです。
純輸出とは、外国に送られる財・サービスです。また、厳密には純輸出とは、輸出から輸入を差し引いたものになります。

これらを計算式に落とし込むと以下のようになるのです。

GDP=総消費(C)+総投資(I)+政府支出(G)+輸出(X)ー輸入(M)

 そして、上記は恒等式です。消費、投資、政府支出、輸出のどれかの要素が変わればGDPが一定の場合、4っのうちのどれかが変動することになるのです。

まとめ

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