ミクロ経済学経済学

資本市場とは何か?割引現在価値や複利についてもわかりやすく解説。

この記事では資本市場について解説していきます。この記事では、以下の知識を身に着けることができます。

財市場は商品やサービス、労働市場は労働力を商品としており私たちが身近に接しているものです。一方で、資本市場は、労働市場や財市場と違い目に見えにくいものです。

結論からいうと、資本という商品を企業と家計の間で取引する場所のことを資本市場といいます。

この記事でわかること
  • 経済の仕組みを理解することができます。
  • 資本市場について知ることができます。
  • 経済学の知識が身につきます。

資本市場とは?

 投資家(家計)と企業の取引がなされる場が資本市場になります。資本市場において、商品は金融資本、つまり資本なります。また、その対価として支払われるのが利子です。労働市場であれば賃金、財市場では価格にあたるモノです。

そして、資本市場には以下の二つの主体が存在します
投資家(家計):株や債券などの金融商品を購入する人
企業:機械や工場を買う組織

前者は、金融資本の供給者です。つまり投資家のことです。彼らは金融資本に投資することで企業に資金を回します。

後者は、金融資本の需要者です。つまり企業です。企業は金融資本を元手に機械や工場などの生産に必要な物的資産に投資します。

そのため、以下の図のように、資本は供給者である投資家(家計)から企業へと矢印が伸びています。また、反対に資本の対価である利子は

CHECK
  • 資本市場:投資家(家計)と企業の取引がなされる場が資本市場
  • 商品:資本(金融商品、株、債券)
  • 投資家(家計):金融資本の供給者 ➡︎ 株や債券などの金融商品を購入 
  • 企業:金融資本の需要者 ➡︎ 生産に必要な機械や工場に投資

資本市場における需要と供給

需要

需要とは、資本の需要量と利子の関係性のことです。

資本市場において、利率が高ければ需要は減ります。一方、利率が低ければ需要は増えることになります。資本市場での需要者は企業です。

企業が借金をする際に、投資家に払わなければならない利子や配当金が高いと、借りるのを嫌がるのは当然です。一方で、利子が少なければ

また、そのため需要曲線は当然ながら右下に下がります。

CHECK
  • 資本市場における需要資本の需要量と利子の関係性
  • 利率が高ければ需要は減
  • 利率が低ければ需要は増える

供給

資本市場におけりる供給とは、資本の供給量(貯蓄額)と収益率の関係性のことです。供給の場合、投資家からみた場合なので収益率と表現します。

資本市場において、収益率が高ければは貯蓄額は増えるように思われます。しかし、実際は収益率の増加に対して貯蓄額が増えることないようです。
 

資本市場における供給資本の供給量(貯蓄額)と収益率の関係性

収益率の増加に対して貯蓄額が増えることないようです。

 資本市場でも財市場や労働市場と同様に、均衡価格へと収斂していくことになります。

割引現在価値と複利

 もう一つ、資本市場において重要な考え方が割引現在価値というものです。数式は

割引現在価値=将来価値/(1+利率)年数乗

です。どうゆうことか?それは、将来受け取れるはずの価値を現在受け取ったらいくらになるか?ということです。

例えば一年後に100$になる債券があるとします。利子が10%だったとします。これを計算すると91.91$になることが分かります。なぜ、将来の価値>現在の価値なのか?

それは、貯蓄の時間が長いほど利子が積み重なっていくからです。この貯蓄を放置して積み重なっていく利子のことをこれを複利といいます。

CHECK
  • 割引現在価値とは、将来受け取れるはずの価値を現在受け取ったらいくらになるか?
  • 貯蓄を放置して積み重なっていく利子のことをこれを複利といいます。

こうした考えかたは住宅ローンや、企業や金融などのビジネスの場で多く使われています。例えば企業が200万円の設備投資をするとします。

5年後には300万円の収益を産むとします。300万円と200万円をそのまま比較してはダメなのです。300万円の割引現在価値と200万年を比較しなければならないのです。

まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございます!!

この記事をきっかけで少し経済学について理解を深めたいと思った方は、以下の書籍から初めてみるのがおすすめです!

それは、スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編・マクロ編です。

こちらはミクロ経済学に関して難しい数式を使うことなくわかりやすく説明してくれています。

これらの本を理解できたら、次に『スティグリッツ入門経済学』を読んでみるのもアリだと思います。ですが、正直、信じられないくらい分厚いので覚悟は必要かもしれません。

しかし、この本を読めば経済学という学問の全体像を知ることができるのでオススメです。

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