ミクロ経済学経済学

かんたんな経済学 / 労働市場とは?わかりやすく解説!!

 この記事では労働市場について解説していきます。市場経済を構成する労働市場は、私たちにとって非常に身近なものです。

結論からいうと、労働という商品を企業と家計の間で取引する場所のことを労働市場といいます。

この記事は、経済学の知識がなくても理解できる内容となっています。知識をつけたいビジネスマンなどに読んでいただけたら嬉しいです。

この記事を読んでわかること

労働市場とは何かを理解できる

また、市場経済について詳しく知りたい方は先にこちらをみてください。

労働市場とは

 労働市場とは労働力を商品として家計と企業が取引をする場のことです。

 労働市場では労働力が主人公です。企業は、対価として賃金/福利厚生を家計に支払います。商品やサービスの価格を労働の場合は賃金と呼称します。

 労働力とは、企業が商品やサービスを生産する際に投入される人間の能力のことです。
 僕たちは、何かしらのスキルを持って会社員として働いてるはずです。経理、マーケティングだけでなく単純作業などのスキルも立派な労働力です。

CHECK
  • 労働市場:労働力を商品として家計と企業が取引する場のこと 
  • 労働力:家計によって供給される
  • 賃金/福利厚生:企業が家計に労働力の対価を支払う

労働市場における需要と供給


 労働市場にも需要と供給は存在します。需要と供給については、別記事で解説してます。

労働市場においても需要と供給のバランスによって賃金が決定されます。供給者は家計、需要者は企業になります。

需要・弾力性

労働市場の需要賃金と雇用者側が求める数量(雇用量)の関係性です。

そのため、賃金が上がれば雇用者側は雇用数を減らそうとします。つまり、求人が少なくなります。一方で、賃金が下がれば雇用量を増やそうとします。

企業は利益最大化を目的に行動します。なので企業は、労働者の給料を安く抑えようとします

そのため需要曲線は右下に下がります。

CHECK
  • 労働市場の需要:賃金と雇用者側が求める数量(雇用量)の関係性
  • 雇用者側はなるべく低い賃金で労働者を雇いたい
  • 需要曲線は右下方向に向く

また、労働市場における需要の弾力性は、短期的には非弾力的です。なぜなら、一度労働者を雇用すると手放すことができないからです。

一方で、長期的に見ると弾力的になります。なぜなら、企業側は新技術を導入して必要な雇用量を減らそうとするからです。

では何が労働の需要に変化を与えるのか?それは、企業が生み出す生産物に対する需要がどれだけあるかに関わっています。

たくさん商品やサービスが売れれば、企業側は多くの労働者を雇用するでしょう。

CHECK
  • 労働市場における需要の弾力性は、
  • 短期的には非弾力的
  • 長期的には弾力的
  • 労働需要に変化を与えるものは企業が生み出す生産物に対する需要 

供給・供給曲線

労働市場の供給賃金と数量(雇用量)の関係性です。

労働の供給は、賃金が上がれば上昇します。給料が高いと働きたい人は増えますよね。

供給曲線は右上に伸びることになります。

CHECK
  • 労働市場の供給:賃金と数量(雇用量)の関係性
  • 供給曲線は右上に伸びる

供給の弾力性に関して言えば、フルタイム(正社員)は非弾力的です。なぜなら労働時間が決められているからです。

 一方で、パートタイム労働者は供給は弾力的です。労働時間が自由に変えることができます。そのため、賃金が下がれば労働時間を増やす傾向があります。

労働の供給は

  • 人口の増減
  • 社会の変化

によっても変化します。人口が増えれば労働供給は増加します。
 また、社会の変化も供給に変化を与えます。例えば、女性の社会進出は労働の供給を増加させました。

CHECK

供給の弾力性

  • フルタイム(正社員)は非弾力的
  • パートタイム労働者は供給は弾力的

労働の供給は、人口の増減、社会の変化によっても変化

労働市場の均衡賃金

 これらの需要曲線と供給曲線の交差地点が均衡地点になります。

雇用者側が賃金を下げれば、供給は少なくなります。また、労働者側の人口が増えれば賃金は低くなっていくのです。

 

CHECK
  • 均衡賃金:需要曲線と供給曲線の交差地点。
  • 常に賃金は均衡地点へ向かうように作用する。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます!

この記事をきっかけで少し経済学について理解を深めたいと思った方は、以下の書籍から初めてみるのがおすすめです!

それは、スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編・マクロ編です。

こちらはミクロ経済学に関して難しい数式を使うことなくわかりやすく説明してくれています。

これらの本を理解できたら、次に『スティグリッツ入門経済学』を読んでみるのもアリだと思います。ですが、正直、信じられないくらい分厚いので覚悟は必要かもしれません。

しかし、この本を読めば経済学という学問の全体像を知ることができるのでオススメです。

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