経済学における「分業」とは?わかりやすく解説!

経済学

この記事では、経済学における「分業」についてわかりやすく解説します。

経済学に関する知識がない方でも大丈夫な内容になっています。

また、この記事を読むことで忙しいサラリーマンでも5分ほどで分業について理解ができます。

分業とは?

分業とは、「複数の人が役割を分担して財(モノ)の生産を行うこと」です。簡単にいうと、「みんなで商品を作る時、役割を分担して連携プレーをする」ということです。
 この現象に最初に着目したのはアダムスミスという経済学者です。彼はこの分業の例として「ピン工場」の例を国富論であげています。

私はこの種の小さな製造所を見たことがあるが,そこでは10人しか雇われておらず,そのうちの何人かは二つか三つの別々の作業をしていた。しかし,彼らはきわめて貧しく,必要な機械もいいかげんにしか備えていなかったのに,精を出して働いたときには,一日に約12ポンドのピンを自分たちで造ることができた。1ポンドで中型のピンが4000本以上ある。それだからこの10人は,自分たちで一日に4万8000本以上のピンを造ることができたわけである。したがって各人は4万8000本の10分の一を造るわけだから,一日に4800本のピンを造るものと考えられていいだろう

スミス『国富論』第5編第1章水田訳,pp.pp.23-26,

 この引用では、機械もろくにない小さな製造所が舞台になっています。そして、労働者10人が役割を分担することで4万8000本ものピンを作成することができるのです。分業をすることで生産性が飛躍的に高まるのです。

 そして、この分業はピン工場のレベルだけでなく、会社や国の経済レベルにまで適用することができます。

分業のメリット

では、分業をすることで

①得意な分野で各人が活躍できる
②分業で一つのことに集中すると、仕事の習熟度合いが高まる
③規模の経済を活用できる

得意な分野で各人が活躍できる

 例えば、牛乳を想像してください。牛乳パックのデザインをするのはデザイナーです。そして、牛乳を作るのは農家で、広告を打つのはマーケターになります。
 このように、得意分野を生かして一つの牛乳という商品を作ることができます。マーケター一人だけで牛乳を作ってデザインをして、なんてできないのです。

仕事の習熟度合いが高まる

 分業をすることで、仕事の習熟度合いは高まります。美容師であれば、何度も人の髪を切ることでお客さんの満足度を高めることができます。もし、とある美容師がサッカー選手もやって弁護士もやってたとします。必然的に、前者の美容師より腕は落ちることになるでしょう。

規模の経済を活用できる

 規模の経済とは「大量生産するとコストが下がる傾向」のことを指します。そのためには分業をしなければ大量生産はできません。小さな工場で少量の車を作るより、大量の車を作る方が必然的に一台あたりのコストを削減できるのです。

このように、分業をすることで
・低コスト化
・企業や労働者の熟練
・専門領域も多様化
が起こります。安く、優秀な労働者や企業が生まれ、専門領域も多様化します。結果として生産性は高まります。そして、人々のより多くの需要が満たされることになるのです。

分業により市場経済が発達した

 分業が進むことで、生産性は高まりより多くの商品が市場に出回ります。そして、労働者はより多くの給料を得ることができます。結果として、我々が今生きている市場経済が生まれることになるのです。

しかし、分業でたくさんの商品が生まれるだけでは市場経済は成り立ちません。そこには「価値のメカニズム」と「需要と供給のシステム」が必要になります。この二つに関しては、また別の記事で触れたいと思います。

まとめ

分業とは「複数の人が役割を分担して財(モノ)の生産を行うこと」でした。分業によって、生産性は非常に高くなります。特に、企業や労働者は分業により
①得意な分野に集中できる
②仕事の習熟度合いが高まる
③規模の経済を活用できる

というメリットを享受することができるのです。そして、さらに分業が進展した結果、生まれたのが我々が生きる市場経済なのです。

この分業、職場においても絶大なる生産性UPに貢献することでしょう。明日の仕事に生かしてみてはいかがでしょうか?

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